星降る夜に。
姉はマキシワンピースを広げていた。ハワイらしいハイビスカス柄のものと、オーシャンブルーのシンプルなもの。



「これならすぐに着られるわ。お腹締めつけないし助かる。ありがとうね」


「僕はそういうこと全然分からないんで、母の見立てなんです。莉子にはコレね」



大きな袋を受取ると、ちょっと重たかった。



「ありがとう。見てもいい?」


「もちろん」




中には姉と同じハイビスカス柄と桃色のマキシワンピースと、マカデミアチョコレート、それにボディクリームとミストが入っていた。


それから小さい箱が二つ。



「これは?」


「開けてみてよ」



ジュエリーの箱かな…。

それぞれ開けてみると、小さなパールので作られた小ぶりのフープピアスと、中くらいの一粒パールのネックレスだった。



「どう?莉子に似合うと思って」


「可愛いね。ありがとう。…つけてみようかな」


「僕がやってあげるよ」



誠さんに背を向けて座ると手が伸びてきて、ネックレスの金具を外された。
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