路肩に停められた黒い軽四車はハザードランプを点けたまま。

その横に、ガックリ肩を落とした男がしゃがみこんでいた。


「お待たせしました、山森です。お怪我はなかったようですね」

俺の声にパッと顔をあげて、安堵の表情を浮かべる。


「お相手の方は、どちらですか?」

陽射しを遮る物も無く、照りつける太陽がアスファルトを余計熱くする。
明日からは、半袖シャツにしよう…
濃い色のスーツのせいか、首筋や背中を汗が流れ始めた。

ユラユラ立ち上がった男が、少し震えながら指差す方へ歩き出す。


「++++保険株式会社の山森です」


年配の女性に付き添うようなスーツ姿の男に近寄った。

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