携帯電話を握りしめたまま店の外へ出た。

頬を撫でる風を心地好く感じて、大きく深呼吸をした。


北川くんの店は地元のメインストリートに面している。

店の横の細道を行けば、住宅地や懐かしい商店街へと続く。

陽も長くなり過ごしやすいこの季節になると、健康の為にとウォーキングする人が増えるのだと北川くんが教えてくれた。
そういう人も酔っぱらったお客さんも使えるように、と店の駐車場の入り口に置かれているベンチに腰を下ろした。


紘子は勢いで話して来いって言ったけど…

何て言えば、いい?


「もう少し、飲んどけばよかったかな…」

風に当たったせいで勢いも弱くなりつつあった。


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