夜の帳が降りた街。

怜様の住むマンションはコンシェルジュが常勤した都心の高級マンション。
アプローチの石畳みは煉瓦で、両端はエントランスまで緑豊かな木々が植え込まれ、花壇には綺麗な花々が咲いていた。

部屋はマンションの最上階。
私はリビングの全面硝子から、宝石を散りばめたような眩い光の都会の夜景を眺める。

こんなに綺麗な夜景がタダでしかも、毎晩眺められるなんて最高の贅沢だ。


私はソファに座って、部屋の照明も付けずに夜景を見つめた。



「暗いぞ…電気のセンサーが壊れたか?」

怜様が片手に黒のブリーフケースを持ちながらリビングに入って来た。


「私はワザとセンサーを切りました」

「どうして切った?」


「暗がりの方が夜景が綺麗に見えるから…」


仄暗い部屋で見る怜さんの顔の陰影が綺麗に私の瞳に映り込む。





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