Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「いりません」


私は彼に封筒を突き返した。


「もし、問題あった場合はどうするの?契約は破棄?」


「半年間猶予がある…君には不妊治療を受けて貰うよ。今の所…契約破棄は全く考えていない」



「私に何が何でも…自分の子供を産んで貰いたいようね…」


「そうだ。君には俺の子供を絶対に産んで貰う」


「どうして私なのよ!!別に私じゃなくても…」


彼がどうして私に固執するのか意味が判らない。


「俺は子供が欲しいだけで、妻は要らない…都合よく、子供だけを産んでくれる女性なんてそういないだろ?」



「怜は奥さん要らないんだ…」


「俺は忙しい…」


「私は何処に寝ればいいの?」


「手前の部屋が寝室だ。この部屋にはベットは一つしかない。俺達は毎晩、一緒に寝るコトになる」











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