中学生活〈いじめの時間〉
本格的
昨日は、そのまま早退した。

あの空間が嫌だから

今日もまた、学校・・・

がらがら

麻衣「おはよう」

皆「シーン」

茉奈「一人寂しく誰に挨拶してんだよ!」

自分の机にすわった。

バカ 死ね 消えろ きもい

マジックで書いてあった。

涙が出た。

寂しくて、悔しくて、誰にも相談出来ない。

先生だって、面倒ごとには、避けたいだろう。

この学校には、誰一人私のことを考えてくれる人なんていない。

誰かに言いたい。けど、言えない。

お母さんに力になって欲しいけど、言えない。

言いたいけど、迷惑かけたくない。

私は一人。いつも。

どこにいったらいい?

私の居場所はどこ?

私は、なんの目的で産まれたの?

なぜいじめるの?

なんで?


きずいたら私は泣いていた。

私は、ひたすら泣いた。

教室に戻った。

教科書が破れていた。

体操服が破れていた。

筆箱が、消えていた。

この持ち物は、すべて私のもの。

ねえ?

返して?

私の居場所を返してよ!

両親が、働いてこの持ち物を買ってもらったの。

あなたが破いていいわけない!

ねえ?

なんで?なんでこんなことするの?

なんで私なの?

皆助けてよ!

クラスメートでしょ?

白い目で見ないでよ!

怖い、怖い、怖い、怖い、怖い!

教室に居たくない。

いじめられたくない。

たすけて!

誰か!

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