浅葱色に射す一筋の泪
東京帰還





翌日、東京へ向かい、また4日かけて帰った


優輝菜「帰って優愛がいないと寂しいね」


土方「嫁いで何年経つと思ってんだ」


優輝菜「こんなに屯所を空けるのも久々だし………」


土方「勇司達がいるからまだマシだろ」


優輝菜「まぁ二人は結婚しても屯所だからまだ良いよね………」


平助「くつろいでる暇はねぇ……。
近藤さんが呼んでるぞ〜〜〜」ケラケラ


優輝菜「……………………………。

いざ……出陣………」


土方・平助「ご武運を………」ケラケラ



……………………………。




「ばかもーーーーーーん!!!」


ごんっっっ!!!!


優輝菜「(プルプルプルプル)………。

目が……見えない………」


近藤「戦闘機の燃料も税から賄われてるんだ!!! 私用に使うなど以ての外だ!!!」


優輝菜「……………………………。」


近藤「お前はいつもいつもーーーー!」


優輝菜「……………………………。」


痛い……。頭蓋骨、絶対折れてる。


下手したら脳みそ飛び出てる


そっと頭に手を添えて確認


脳みそは……出てないみたい………。


ホッと一安心。


近藤「半年間、無給で働け。 病院への出入りは禁ずる」


優輝菜「……………………………。」


まぁ……。これ位で済んで良かった。


優輝菜「はい………」


近藤「始末書書け。」


優輝菜「はい」


近藤「次やらかしたらゴキブリの蔵だ」


優輝菜「(ピシーーーーーー!!!)」


近藤「思い出せ。あの数のゴキブリを」


パタン


近藤「っっっ!!!

……………………………。


歳ーーーーーーっっっ!!!」




……………………………




スーーーーーー



土方「っっっ!!!

……………………………。


またか…………」



近藤「連れてけ………。半年間、無給。
起きたら始末書書かせとけ………。
お前は3ヶ月間無休。

総司は一月の減給」


土方「分かった。だが、総司は………」


近藤「直属の上司だ。監督不行き届き」


土方「……………………………。

優輝菜が……済まない………」


近藤「しっかり見とけっっっ!!!」


土方「………………………。はい」




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