浅葱色に射す一筋の泪
日清戦争に向けて




優輝菜「勇司と歳輝はどうする?」


勇司「俺は行く」


歳輝「俺も行く」


総司「私達家族も行きます」


優輝菜「……………………………。
呼んでませんけど………」


優衣「優愛も家族だし!!!」


優輝菜「お前仕事は……」


優衣「………………………………。」


優輝菜「産気づいたら直ぐ行けないだろ」


優衣「お母さんいるし……」


優輝菜「……………………………。」


土方「頼んで来い……」


優衣「ありがとう。流石お兄さん!!」


優輝菜「甘過ぎるっっっ!!!」


土方「これが今生の別れかもしれねぇんだ。帰ったらお前らは両親とこで親孝行一週間して来い」


優輝菜「………………………………。
良い奴過ぎる………。」


土方「知ってる。優衣…。行って来い」


優衣「はい!」


優輝菜「私も行く〜〜。優衣…後ろ乗って行きな」


優衣「うん」


勇司「俺も行く!」


歳輝「俺も!!!」


土方「行って来い」


総司「誠と愛優は見てるから……」


夏休みで子供達は家にいる。


誠「僕も行く〜〜〜」


愛優「私も〜〜〜」


優衣「……………………………。」


優輝菜「じゃあ……お散歩がてら歩いて行こう!!!」



ーーーーーーーーーーーー




父「俺も言った方が良いんじゃないか?」


優輝菜「お父さんとお母さんはまだまだ助けなきゃいけない人が沢山いるからね……。日本をお願いします」ぺこり


優衣「明日から一週間、横浜に行くんだけど、病院お願いしても良い?」


母「近々産まれそうな妊婦さんのカルテ見せて」


優衣は病院へ行き、お母さんにカルテを見せた


母「うん。了解。行って来な」


優衣「ありがとう!!」


優輝菜「もし、お産が立て込んじゃって手が足りなかったら、平助か左之を横浜に向かわせて? 直ぐ戻るから……」


父「いざと言う時は俺もいる」


優衣「勉強はしてても、この時代、まだ男の人の産科は無いの…。妊婦さんが動揺するからお父さんは却下。

直ぐ戻れるから大丈夫!!!」


勇司「俺、伝達に残ろうか?」


母「勇司は優しいね……。大丈夫。行って来なさい」ニコッ!


勇司「……………………………。あぁ」


優輝菜「結核菌が発見されたって?」


父「ドイツでな……」




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