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早朝、片桐社長に家まで送ってもらって、支度をしていつも通り会社へ向かった。
顔がふにゃりとしてしまうのは、仕方ないと思う。だって昨日の今日だもの。

ただ、反省していることがある。
わたしは結局恥ずかしがっていてばかりで、片桐社長にきちんと「好き」を伝えられていない。
勝手に伝わってしまったというかたちじゃなくて、相手の目を見て自分の気持ちを言いたいと思うのに。
片桐社長はわたしのことを好きになった理由まで教えてくれたのに。

だから次にそういうタイミングがあったら伝えようと思った。


そしてまたにんまりして浮かれモードになる。
けどオフィスに入る前に顔を元に戻した。
で、この状態はある程度予想はしていたのだけど。


「うおおおっ! 美羽ちゃん!」


わたしが隣の先輩の視界に入ってしまった瞬間、物凄い勢いでこちらに向かってきた。
とりあえずデスクに座らせて欲しい。
入口で騒いでいたら周りに迷惑だ。


「どういうこと、どういうこと!」

「あの先輩っ」

「神条さんが……あの神条さんがっ……!」

「とりあえず座らせてください……」

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