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初日は爆睡して何もすることができなかったけど、次の日からわたしは土日以外、仕事が終わった後、片桐社長の家に通って炊事をしていた。

会社からバスと電車を使って、駅からは徒歩で5分。
住所を聞いておいたから2、3日は地図アプリを片手に通っていた。

何故かわからないけど「俺が19時までに来なかったらすぐ帰れ」と言われていて、時間に追われるように行動していた。

17時に会社が終わって、どんなに急いでも社長の家につくのは17時45分。

帰ってくる気配がないときは大慌てで作っていた。
作るといっても炒め物や、パスタを茹でたりだけど。
なんとなく野菜は食べてもらわないといけない気がして、サラダは必ず作っていた。

お昼休み、コンビニで売っている料理の本を買てみたりして。
いろいろなメニューが作れるようになったりしたいなと思う。

でも、最初はかなり疲れた。
普通に働いてからお手伝いをしに行って、自分の家に着くのは早くて20時。
毎日軽い残業をして帰ってくるような気分にプラスして、慣れないことをする緊張感と疲労がすごかった。

しかし慣れると平気になってきたし、どうやら片桐社長がうちの部長に「谷岡美羽を疲れさせるな」と言ったらしく、大変そうな仕事は任されなくなった。

だけど「なぜ君は社長に贔屓されるんだ?」などと訝しい目で見られて、いつかバレてしまうんじゃないかと心配している。


「もうっ、社長の所為で仕事がやりづらいです!」

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