To important friends

紡ぐ音

「ゆーかーちゃーん。早く起きないと遅刻してしまいますよ?」

聞き慣れたすこし低い彼の声が耳元で響く。

そんな彼の声に反応して徐々に赤に染まっていく私の顔。

そんな私を見て彼は、「あれ?由香ちゃんそんな顔赤くなって……もしかして体調わるい?ちょっと由香ちゃんごめんね」と、あたしより細いんじゃないの?と言いたくなるような、少し冷たい彼の手が私の額にあてられる。

「うーん。わかんないな。ちょっと待ってて。今体温……「えっ?優雅いら……」」私の言葉を最後まで聞くことなくバタバタ音を立てて部屋を出ていく。
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