To important friends

幼き少女

それから数ヶ月。

「ぷー、ぷー」と、ぷーさんのモコモコとした着ぐるみを着て、今のしょうじょの大きさほどあるだろうその黄色いクマを抱きしめて、淡い黄色の部屋の高い柵に囲まれたベッドの上できゃっきゃと楽しそうにはしゃぐ渚。

誰の顔を見ても、”ぷー”と発するようになったのがもう数日前。

何より言葉らしい言葉を発したのはぷーさんのぬいぐるみを握りしめてぷーと言ったのがはじめてだった。

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