タイトル未編集

第一期

高校に進学して、一年が過ぎた。
私には親友と呼べるような特別仲のいい子はできず、完全に華々しい高校生活の滑り出しには失敗していた。
別に友達がいないわけじゃなかった。
親が顔見知りで、遊びに行ったことのある子ならいる。
けどその子には当たり前のように私よりも仲の子がいて、いつメンにはなれなかった。
割と広く、そして浅く浅く人付き合いをして何とか一年が過ぎた。
正直な意見、満足はしていなかった。
私にだって親友やいつメンがほしかった。
こうして寂しい思いをしたまま憧れていた高校生活の1/3も過ごしてしまったことを後悔していたから、二年に進むにあたって、並々ならぬ気合と期待を持っていた。
その第一歩として、今日は始業式。
すなわち新しいクラスの発表。
このスタート地点で滑るわけにはいかなかった。
意気込んで、今日はいつもよりも入念に身だしなみを整えて家を少し早く出た。
通学路は普段よりも長く感じ、緊張してしまって自然に歩を進めることができなかった。
やっとの思いで学校についてからまたズンとした重たいものが私を襲った。
クラス発表の掲示板の前にあるうるさい人だかり。
みんなワイワイやっている。
一緒に見る友達のいない私には憂鬱なものだ。
あの群れに向かって私は一人で突撃するのかと思うと、始業式の朝とは思えない暗い気持ちになった。
楽しく盛り上がっている時なら普通に話せるのだが、私はもともと男子があまり得意ではない。
ましては初対面の人は、まともに声も出ない。
しかし群れを見ると、そこには掲示板を見てもいなかったり、ワーワーはしゃいで興奮している、男、男、男。
恐ろしさに体の芯が震えていた。
そんな手で私は鞄の持ち手を握りしめ、意を決し一人で群れに近づいて行った。
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