press come dark behind





昔の癖で・・・オホホホホ。



私は再び鞄を振り回しながら、中へと入る。



ここは私が住む遥華(はるか)市でも有名な進学校。

その名も、遥華学園。

幼稚園と同じ意味の幼稚部から、高校と同じ意味の高等部までエスカレーター式で行けて、

希望者は受験し、大学部へと進む。



私、ちなみに転入生じゃないから。

ここの教師なのです!

教師免許持っていないけど。



何故ここへ来たか?

聞いてくれるね諸君。

教えてあげよう。

フハハハ・・・。



失礼いたしました。

ご説明いたします。



私が今向かっているのは、高等部。

そこの校長先生が、なんでもパパの友人らしくて。

私が前に勤めていた会社をやめ、無職のプーちゃんになった時に、パパが私のことを校長先生に相談した。

そうしたら校長先生が明日(つまり今日)の10時に高等部へ来なさいと言われたんだ。

どうしてかは不明。

今から確かめに行くところ。




しかし教師免許を持たない私が、何故校長先生に呼ばれたんだろう。

私が高校の時、ここの生徒だったから?

・・・まさかねぇ、そんなことないわな。





< 2 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop