press come dark behind
昔の癖で・・・オホホホホ。
私は再び鞄を振り回しながら、中へと入る。
ここは私が住む遥華(はるか)市でも有名な進学校。
その名も、遥華学園。
幼稚園と同じ意味の幼稚部から、高校と同じ意味の高等部までエスカレーター式で行けて、
希望者は受験し、大学部へと進む。
私、ちなみに転入生じゃないから。
ここの教師なのです!
教師免許持っていないけど。
何故ここへ来たか?
聞いてくれるね諸君。
教えてあげよう。
フハハハ・・・。
失礼いたしました。
ご説明いたします。
私が今向かっているのは、高等部。
そこの校長先生が、なんでもパパの友人らしくて。
私が前に勤めていた会社をやめ、無職のプーちゃんになった時に、パパが私のことを校長先生に相談した。
そうしたら校長先生が明日(つまり今日)の10時に高等部へ来なさいと言われたんだ。
どうしてかは不明。
今から確かめに行くところ。
しかし教師免許を持たない私が、何故校長先生に呼ばれたんだろう。
私が高校の時、ここの生徒だったから?
・・・まさかねぇ、そんなことないわな。