press come dark behind
眼鏡を探せ!
次の日も、私は眼鏡を探した。
すると目の前に、影が現れた。
「見つからないのですから、諦めなさい」
「素直に別の部活にすれば良いのに。
馬鹿は諦めが悪いんですね?」
「空良くん、旭ちゃん」
「・・・僕らの名前、ご存知でしたか」
「確かにぃ。
まぁ、校長先生と知り合いなんですから、
知れますよね?」
「空良って名前だから、アキ先パイなんだね。
旭ちゃんは名字が相本堂だから、ドウくんって呼ばれているんだね?」
「「そうですけど?それが何か?」」
うわっ。ハモるねぇ。
仲良いんだね、さすがだわ。
「悪いことは言いません。諦めた方が良いですよ」
「諦めないと、あの頭の固い馬鹿な人に怒られますよ?」
言いながら旭ちゃんは笑う。
・・・この子絶対、人の不幸を見て笑うタイプだ。
「頭の固い馬鹿な人?」
「昨日会っていたでしょう?生徒会長に」
あぁ~・・・ヒデくんね。
頭の固い馬鹿な人・・・か。
この子たち、言いそうだわ。
「空良くん、知っているんだね。会っていたこと」
「ドウくんが僕に教えてくれましてね」
そういうことね。