press come dark behind
「失礼なことを言うね、君たちは」
・・・この声。
「ヒデくん」
「気軽に呼ぶな」
「えへ、ごめんね☆」
ヒデくんは探偵部の前に仁王立ちする。
正直言って、怖いぞ?
周囲にいた人たちも、何事か集まっては、驚いたように目を開いている。
私も周囲の人たちの立場だったら、そうなっていたわ。
「失礼なことって言われましてもね」
「本当のことですよね?」
確かに2人に馬鹿と言われるのはしょうがないのか?
だって空良くんはヒデくんと同じ学年で、学年トップの秀才。
旭ちゃんに限っては、学園トップの秀才。
ヒデくんはこの2人からしたら馬鹿なのだろう。
私にとっては、ヒデくんも頭良いけどね。
「大体、どうして夢原さんはそんなに探偵部にこだわる?
別の部活にした方が良いのにな」
「・・・確かにそうかもね。
でも、ヒデくんにとやかく言われる理由はないと思うよ?
私はヒデくんのお人形じゃないしね」
「・・・夢原さん」
「ヒデくんが探偵部を嫌う理由、知佳ちゃんから聞いたよ?
確かに嫌う理由はわかるかな。
でも、私がBBKになったら、変えてみせるから。
私にはちゃんとした目標があるの」