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 支倉さんとのデート?の数日後のある週末。

 仕事を終え、帰宅し家のドアを開けると、またしても見慣れない靴が。でもこれはなんとなくわかるぞ。
 叔父さんだな……

「おっ!!来た来た!待ってたぞ」

 私がリビングに入るといきなりご機嫌な叔父さんが立ち上がって私を出迎えた。
 叔父さんに待たれてるなんて嫌な予感しかしない。リビングのソファーで軽く一杯飲みながら私の母親と話をしていたようだ。

「叔父さん……待ってたって何か用事?」
「ほら、この間の法事の時話しただろう、俺の会社の若い子紹介するって!!」

 げえ!!!

 思わず顔が引きつる。

「いや、叔父さん……私断ったでしょう。紹介いらないです」
 ぴしゃりと言い放って部屋に戻ろうと踵を返す。

「ま、待って待って!!それがさあ、その若い子にお前の写真を見せたらえらく気に入ったらしくてさー、俺会うたびに紹介してくれって言われて参ってんだよー、だからさあここはひとつ頼むよ花乃~」

 私の引きつった顔に気付いていないのか、叔父は顔の前で手を合わせて私に頼み込む。
 そんな叔父に対して苛立ちが募る。

 なんで写真見せるのよ~~~……

「ぜえったい嫌!!!そんなの会ったら叔父さんどんどん話進める気でいるでしょう!?断れないお見合いなんて絶対嫌です!!」

「そんなこと言わないでさー、ほらそいつの写真あるぞーなかなかの男前だぞー」

 叔父さんが鞄からその人の写真と、釣書のようなものを出した。それに食らいついた母がすぐさまそれを奪うとマジマジと眺める。

「あら、ほんといい男じゃない。経歴だって申し分ないし、逆に花乃、あんたには勿体無い位の人よ」
 母親はウンウン頷きながら、食い入るように釣書を見ている。

「でも私会う気無いからね」
「そんな事言わずにさー、だってほらお前好きな人も彼氏もいないんだろう?なら何の問題も無いじゃないか。会って、もしかしたら好きになっちゃうかもしれないだろう?」
「……」
 いつもより叔父さんの押しが強い。これはもしやその若い社員に何か弱みでも握られているパターンかしら……

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