被害妄想ダーリン

保健室


二回目の高校生活、
七日目。


いつ戻れるのかも分からない。



でも、
楽しいからいっか。




「なーなー、
真知子!

一緒に保健室行かへん?」



昼休みに美希がそう言ってきた。



「美希、
どこか怪我したの?」



心配になったが、
美希は首を横に振った。



「ちゃうねん。
うちのいとこのお姉さんが保健の先生やねん。」



「へー…
そうなんだ」



「もしかしたら
お菓子もらえるかも…」



「行く!!」



お菓子に釣られる私。
ひょっとしたら誘惑に弱いのかも?



いちごみるくのパック片手に教室を出る。



階段を下りると、
一階。



突き当たりに保健室があった。
ドアを開け、




「のり姉!」



美希がそう呼ぶと、
白衣を着た女の人がこちらを向いた。
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