激甘警報発令中!恋人たちの甘い ラブ・ジュレ
私は出勤して一番に

いつものように資材室の棚をチェックしていた。

「奈々?」

「はい。」

現状で想定外の笹尾先輩の声に驚いた。

彼は資材室のデスクに腰をかけて

長い脚を軽く組み

ラボの白衣の前をはだけたまま腕も組んでいた。

私は奥から小走りで駆け寄りながら聞いた。

「お急ぎですか?」

「いや、ちょっと寄っただけだ。」

彼はむくれた私を見て面白がっていた。

「仕事中です。それから社内では樋口と姓で呼んでください。」

「あっはっは。」

「何が可笑しいんですか?」

「さん付けで呼ぶわけないだろ?」

「どうしてですか?」

「俺は奈々にだけ甘くなれる。」

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