私と上司の秘密
７　執着
スマホの目覚ましの音で布団をめくり、慌てて飛び起きた。


『あっ、課長が隣にいるの、忘れてた。』

そのことを思い出したが、隣を見ると、課長の姿はなく、そこはすでに冷たくなっていた。


ふと、ベッドサイドを見ると、走り書きした
ようなメモが置いてあり、

『おはよう。
もう行く。
落ち着いて、ミスせず頑張れよ。
また、連絡する。』

と書いてあった。


課長は、私に気を使って、静かに起きて行ったのか、それとも、相当、図太くお子ちゃまみたいに私は熟睡していたのか、課長が起きるのに気付かず、寝ていた残念な私を悔やんだ。


朝食を一人淋しくで急いで済ませ、いつもならたかがそのことが、平気なハズなのに、それが今日は、何故か寂しく、憂鬱な気分のまま
身支度を済ませ、会社に向かった。
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