薬品と恋心

現在


ティアにはやはり追手がかけられた。


追手の手をすんでのところで逃れ、ティアは森の中へ逃げ込んだ。


ティアは森の中で力尽きたところを採取人に拾われ、それから2年間その採取人の手伝いをしながら採取人の知識を身につけていった。


ーそして現在。


ティアは師匠のもとから出て、追手をかわしながら各地を点々とする生活をしている。


小さな体をいかし、大人が採ってこれないような薬草を採取していくうちに、いつしか幻の採取人として名を馳せるようになっていった。


師匠の言っていた、「依頼を受けた仕事は完璧にこなす」をモットーに仕事をこなしている。


さらに子供だからと侮られないように「丁寧な言葉で、クールな対応」をする、というのも自分でつけくわえた。


だから、今回の仕事も妥協するつもりはない。



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