車が、ある大きな建物の隣の駐車場へと吸い込まれる。

「ほら、着いた」

そう言われ窓の外を見れば、大きな建物と思ったのは高層マンションだった。

え?ここ?

てっきりビジネスホテルあたりに泊まるのかと思っていた私は目の前に現れた建物に呆気にとられる。

車から降り立ち、その目の前の巨塔を見上げる。
その建物は私の前に立ちはだかるようにそびえていた。
10階は優に超える高さの建物に私は圧倒されてしまう。

「どうした、行くぞ」

マンションのエントランスに入っていく蓮さんを私は追いかけた。

エントランスの中に入り、蓮さんがオートロックを解錠している間、私は辺りを見渡す。

床に敷かれた磨き上げられたタイルは、高い天井から照らされる明かりを反射させていた。
その明かりもただの電灯じゃなくて、シャンデリアのような精巧なつくりのものだ。
曇りなく磨かれた自動ドアのガラスには、蓮さんと私が映る。
そのドアが、電子音が響いた後、両側に開いていく。

エントランスを抜けるとそこはエレベーターホールで、そのエレベーターも、焦げ茶色の木目調で、特注の品のようだった。

この作品のキーワード
変身  シンデレラ  四角関係 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。