幸せを、君に。

● 事件



それなのに俺はその忠告通りに出来ないまま日々を過ごした。


相変わらずずっと会社にいた。


もう大してやることもないのに。



ある日の夕方、小宵からメールが来た。


久々のメールに、俺の心は少し舞い上がる。


『何時頃帰りますか?』


たったそれだけのメール。


"今日は早く帰る"

そう言えばいいものの…




< 226 / 259 >

この作品をシェア

pagetop