ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~

ー香波sideー

カラダが誰かに拘束されている気がするんだけど。

気のせい?

私が目を開けると飛び込んで来たのはあの憧れの天城康雅の寝顔!!?


いやいや、嘘でしょ?何かの間違いでしょ?夢でしょ??

私はカラダを起こし目をゴシゴシして、もう一度見た。

やはり、私の隣に眠るのはホンモノの天城康雅・・・

「逃げんなよ」

寝ぼけた彼は私に両腕を伸ばして抱き寄せた。





――――私・・・憧れの人に抱き付かれている。


「あの・・・貴方天城康雅君ですか?」

「そうだけど・・・何でそんなコト訊くの?」

彼は私を腕の中に抱き締め、少し切れ長の瞳を開ける。
彼のチョコ色の瞳に私の顔が映っていた。


「えっ!?お前…誰だっ!!?」


彼はいきなり私をベットから突き落とした。



< 27 / 142 >

この作品をシェア

pagetop