今日から新学期。今日から二年生――。
「私、二年生になれたんだ……」
 鏡の前に立ち、鏡に映る制服姿の自分に向かって手を伸ばす。
 まだ現実味がなくて、ちょっとふわふわとした気分。それは去年の入学式の日を思い出させた。
「今日から、二年生……」
 その響きすらこそばゆい。
「クラス分けの掲示板を見たら少しは実感わくかな……」
「リィー? 支度まだー? お雑炊できてるよー」
 リビングから唯兄に呼ばれて我に返る。
「ごめんなさいっ。今行きますっ」
 自室を出てリビングへ行くと、蒼兄とお母さん、唯兄が揃っていた。
「何やってたの?」
 唯兄に訊かれ、
「今日から二年生なんだけど、いまいち実感がわかなくて」
 苦笑を浮かべると、三人にクスクスと笑われた。

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じれじれ  学園恋愛  友情  純愛  男目線  成長  すれ違い 

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