だけど、もう既にあたしは抜け出せなくなくなっていたんだ。

「由里子、家に上げてくれる? 玄関先って長いこといると暑いよな」

「散らかってますけどいいですか?」

「一緒に掃除すればいいだけだ」

あたしは大瀬良さんを部屋に通した。
そして、2人で掃除を済ませた。

綺麗になった部屋を見て、少しだけ失恋の傷が軽くなったような気がした。

そして、その夜、大瀬良さんはこの部屋に泊まり、翌日の月曜日の朝に帰っ行った。