小さな住宅会社の、小綺麗でアットホームな雰囲気が漂うオフィス。

その温かみのある白い壁に掛けられた、ポップなデザインのインテリア時計が午後七時半をさす頃、

私はその時計と同じように壁に背をくっつけて固まっていた。


目の前、約二十センチほどの近距離に、見目麗しい男性がその綺麗な切れ長の瞳で私を見据えている。

冷たさを感じる瞳だけれど、目を逸らすことさえ出来ないくらい魅力的。


その彼と残業していたのだけれど、私が席を外していた間に何かがあったらしく。

デスクに戻ろうとした私に突然近付いて来たと思ったらこの通り、あっという間に壁際に追い詰められてしまったのだ。

これは一体どういうこと?


「あ、あの、柊さん……?」


ビクビクしつつ、上目遣いに彼を見上げると、私の肩の横にトンッと片手をつかれた。

彼に囲われたような体制に、ドキン!と跳ねる心臓。


えっ!? こ、これは噂の壁ドンっていうものなのでは!?


ふたりきりのオフィスでこの体制、次にされることと言えば──…

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