カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
「すまない…」


部長は急にキスを止めて、バツの悪そうな表情を見せて私との距離を取った。


部長自身、本能を抑制させて、理性を働かせたんだ。


部長はクールフェイスを気取ろうとするけど、困惑したように眉根を寄せて肩を落とした。


「帯刀部長?」


「小柳お前は…デスクに戻ってくれ」


「わかりました…」


私は小首を傾げながら、執務室を出てデスクに戻った。


いつまでも擦り硝子のままの部長の執務室。



部長の様子が全く見えず、気を揉んだ。





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