追いかけても追いかけても


奏多は呆然としながら「そっか」って。
奏多が八代さんと付き合えるようになっなら私は笑って祝福できるかな?


「あゆ、ごめんな。ありがと」

それだけ言うと私の頭を撫でて行ってしまった。

「ありがと」なんて言われることしてないのに。
奏多を縛り付けていたのに。
後から後から涙が溢れてきてその場でうずくまった。

私から押して付き合ったけど、少しは好きになってくれたかな?
友だちよりも彼女という立場になれていたかな?

奏多好きだよ。

どうしてうまくいかないんだろう…


< 46 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop