Ray








里愛ちゃんに黙ってついていくと里愛ちゃんは屋上へ上がった。



ドアを開けるとブワッと風が広がる。


そして暑い太陽の光が私と里愛ちゃんを照らした。


「 ……夏休み中、葵に別れを告げられました 」


里愛ちゃんは後ろを向きながらそう呟いた。


……やっぱり、葵くん話したのか……



「 理由なんだと思います? ” 好きな人ができたから ” って……大城先輩はその葵の好きな人を知っていますか? 」


里愛ちゃんは振り向き私の目をジッと見た。





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