どん底人生に愛をあげよう

☆3



姉ちゃんの家に行くと、みんな暖かく出迎えてくれた。


「紗江ちゃん!俺、伊織!24歳!お兄って呼んでね!」


お兄はテンションが高いがモチーフ。


彼女がいるらしい。


姉ちゃんは飲み屋で働いてるし、夜は一人で居る事が多かった。


そんなある日…


「紗江。音羽が今日彼氏の家から戻って来るから夜は音羽と居な?」


枝津音羽。


中1の頃、怜達の嘘のせいで揉めた。


会いづらい…。


「…い、いや〜悪いし!大丈夫だって!」


遠慮する私。


正直言うと会いたくない。


「ダメ!決定事項なの!お母さんと迎え行くからついてきな!」


半強制的に連れて行かれた。
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