カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
《25》御曹司の企み

莉那side-

私は休憩時間に会社近くのカフェで走り込んだ。


「お待たせしました…夏目さん」


「俺も先ほど来た所ですよ。植野さん」


私は藤ヶ谷副社長の秘書の夏目さんと待ち合わせしていた。


「これが、私の履歴書です」


私は履歴書の入った封筒を夏目さんに手渡した。


「確かにお預かりしました。植野さん」


「私の希望はマーケティング担当ですが…」


「そうですか…今はマーケティング担当での中途採用はありませんが、副社長と相談しまして、貴方の希望に添うよう努力します」


「ありがとうございます」


私達のテーブルにウェトレスが来た。


「では、私はこれで」


私はオーダーもせずに店を出て行った。


私は新たな就職先に遣り甲斐を求めていた。

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