カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
《26》お前とクリスマス

莉那side-

夏目さんから私のスマホに電話が入った。

私の採用は白紙に戻されてしまった。


逸希とは仲直り出来ないまま、来週クリスマスを迎える。

私は執務室で資料の整理していた。

「植野チーフ」

逸希がドアをノックして入って来た。


「何か御用ですか?遊佐課長」


「藤ヶ谷副社長に会って来た…」


もしかして、私の採用が白紙に戻されたのは逸希のせい?


「逸希が言ったのね…逸希のせいで採用が白紙に戻されたわ!」


私は逸希に持っていた資料を投げつけた。


「誰が言った?藤ヶ谷副社長本人か?」

「秘書の夏目さんよ」


「そうか…夏目さんは採用を白紙に戻すと言ったのか…でも、藤ヶ谷副社長はお前に任せると言った。本当に働く気があれば、『ブラックベリー』に来いと」













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