カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~

逸希side-

麻生と莉那が友達だと知った時から…


俺達は別れる運命だったのかもしれない。


俺と結婚して、莉那が麻生に負い目を感じるのは心苦しい.

傷つけたのは俺なのに。
莉那にまで辛い思いを抱かせるのは嫌だ。


「お前も事実を知って、どうすればいいのか?判らないよな」


「逸希、私…」


「結婚は止めよう。元の幼なじみに戻ろうか?」


初恋は決して実らない恋。


13年の時を経て、結ばれたと言うのに…


俺達が恋人として過ごした日々は泡沫の夢のように消えた。








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