極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)
鳥籠の華





キラキラと光る世界。



赤い鳥籠の外を見つめる。



籠の中から手を伸ばして客を捕まえようとしている奴。

必死に客を探している奴。






この町は異様だ。
普通の繁華街とは違う。
ネオン街でもない。






なら、どこなんだ?って?







ここは、『現代の吉原』つまり、色街。




もっと簡単に言えば風俗店の集まり。







ここは、借金を返せなかったり、身寄りがいない人が集まる鳥籠。





自分の体を売って金を稼ぐ。



そして、借金を返す。




そんなやり取りが行われている。
















私がこの世界に入ったのは、3年前の冬。

まだ、14歳のことだった。














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