君との距離は1メートル 【完】

光side



「オーラーイ、オーラーイ」


朝、窓の外から聞こえる誰かの掛け声に起こされた。

トラックのピピーピピーというバックする時の音も聞こえる。



「何時だよ…」

手元にあった携帯の画面を見ると7:54と表示されていた。


迷惑だな〜、こんな朝早くから…。


俺はもう一回布団を被り直して寝ようとした。

…あれ?トラック?8時?もしかして…


急に頭が冴えて、閉まっていたカーテンを勢いよく開けた。

窓の鍵も開けて素足でベランダにでる。

下を覗くと、引っ越しのトラックが隣の家に来ていた。

そっか…。8時からだっけ。

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