秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
秘密
「JEWELっていうバンド知ってる?」



私、鮎川 美優(アユカワミユウ) 16歳。高校2年生。

ただ今インディーズバンドのJEWELにハマッております。



「知らなぁい!」

親友で同じクラスの美恵子が答える。



「え〜!何でぇ?」

私はiPodのイヤホンを美恵子の耳にあてた。



「………へぇ、結構良いじゃん!」


美恵子は意外そうな顔を私に見せた。



「でしょ!?結構謎で顔とか分かんないんだよね…」



「え〜?超が付くほど不細工だったらどうすんの?」

美恵子は私を不安にさせる様な事をわざと言う。


「…いや…人は顔じゃないでしょ…私は声に惚れたんだもん…」


本当はカッコイイ姿を想像してしまう…。
だって声が凄く私好みだから!




「お前、JEWEL好きなの?」


背後から声が聞こえて後を振り返る。



「うん。光城知ってるの?」



柴田光城(シバタコウキ)とは1年の時も同じクラスで結構気が合って、今でも仲が良いんだ!



「…まぁね…」



「マジ?私ファンになっちゃった!」



「ふーん…」



…何?その微妙な反応…自分から聞いてきたくせに…。


「あっ!私夕方から撮影なんだった」

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