大女優の隠し子だったと知った時、僕は自分の運命を恨んだ。

でもそれにはとてつもない愛があったんだ。


※恋人が突然姿を消して二年弱。
相澤隼の元に哀しい情報が届けられる。

その間何も行動を起こさなかったことが、苦しみに変わる。


『王子様』
二度目のトキメキを感じた彼女は突然言った。
その時、運命の歯車が回り始めた。


小さい頃、子役だった相澤隼。
彼には大女優の息子だと言う噂があった。




※この物語は、今年度の設定になっています。

昨年の十月の執筆開始当時にカレンダーを見て思い付きました。
私はその頃、甲午年御開帳で二度目の遍路で秩父を回っていました。

当時は作品に結び付けることも考えていませんでした。

それでも、それぞれの苦しみを取り除くにはこれしかないと結論付けました。


いずれ又、二人の通りに私も回りたいと思っております。


※既に亡くなっているとも知らずに、恋人を待ち続ける隼。

大女優の息子だと噂されていた相沢隼は大学の四期生。
スポーツ・健康科学部のスポーツ科学科を専攻していた。


穏やかで誰にも優しい隼。
でもその心は深い哀しみに溢れていた。


隼には結夏という幼馴染みの恋人がいた。
その人が既に亡くなっているとも知らずに、待ち続けていたのだった。


……ドキン。

その衝撃は突然やってきた。
それはアパートの隣に住んでいた優香との再会だった。


結夏と優香の間で揺れ動く恋心。
忘れることなんか出来ないから、苦しい……


もがきながら、足掻きながら、それでも隼は誠実に生きていた。

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