【完】キミと生きた証
「さすがちーちゃん!!やればできる子!!」


仁奈ちゃんにぎゅっと抱きしめられた。


なんとあたし、2時50分現在、残った課題の半分以上を終わらせました・・・・。


「ありがとう仁奈ちゃん…!集中できたぁ!」


抱きしめられたまま感動をわかちあっていたら、教室の扉が勢いよく開いた。




「・・・・お前ら、なにやってんだ?」



瞬がぽかんと、突っ立っていた。



「あ、瞬くん久しぶりー!」


仁奈ちゃんはいつものように、あたしを後ろからだきしめて、あたしの頭に顎を乗せる。



今日はさらに、あたしの手を取ってひらひらとふらせて。まるで操り人形。




「久しぶり。勉強するって?」


「しないよ。ちーちゃんと3人で話そうよー!」


「・・つーかお前ら離れろよ。」



瞬の呆れた溜息でようやくあたしたちは離れた。



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