【完】キミと生きた証
今日は春のあたたかい風が吹いてる、快晴。


予定通り午前のうちにちとせを迎えにいく。


ちとせは夕方ころになると体力的にしんどいらしいから、デートも手短がいい。



「おう。」


「ごめん、ちょっとおくれちゃった。」



はにかむちとせ。
ふんわりした長い髪を一つに束ねて、リボンがついてる。


横髪が風になびいて、手で押さえて・・。


「風強いね。春だぁ・・・。」


嬉しそうにつぶやく。


・・・かわい。


その手から荷物を奪って、並んで歩くちとせに右手を差し出した。



「・・・手。」


「あ・・うん!」


手と手がしっかりと結ばれて、


「じゃ、行くか。」



俺たちはちとせが行きたいって言う、電車で2駅先の公園に向かった。




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