【完】キミと生きた証
保健室の前にたどり着いたのに、廊下にへたりと座り込んだ。



瞬の声がすぐそばで聞こえて、肩を支えられてる・・。


「大丈夫か?ゆっくり息吸えるか?」



「はぁ・・っふ・・はぁっ・・」



めまいがする。



ぐるんぐるんと、もう・・どこにいるのかわからない。




「しゅん・・っはぁ・・」



手で瞬の胸を掴んでるはずなのに、力が入らない・・。





・・・・・あ・・・。




「ちとせ!おい!ちとせ!!!真由!救急車呼べ!!・・・ちとせ!!」



・・・消えゆく意識の狭間に瞬の声が聞こえた。




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