【完】キミと生きた証

外に初雪が降った。


去年よりちょっと遅いけど、例年より早い。


今日で留年が決定した。


わかってたことだから、ショックではないけどね。


「そんな顔、しないで。ヘーキ。」


にこっと笑うけど、瞬の方がショックうけてる。


「抗議しようぜ!体調不良なんだから仕方ねえだろ。」


「いいよ。できなかった勉強・・来年にまわすだけだもん。」


「・・でもなぁ。」


「瞬に教えて・・あげられなく、なっちゃうけど・・・ごめんね。」


「頑張ってたのに・・なんか納得いかねえ。」



来年の学校生活を想像して、怒ってるのかな。


・・・ごめん。


多分、もたないや。



26歳まで生きるだなんて、無責任なこと言ってごめん。


それなのに・・・・


傍にいたくて・・・ごめんなさい・・・。






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