【完】キミと生きた証


「なぁ。もっかい・・・キスしたいんだけど。」



瞬の低い声に、まっすぐな瞳。

思わず目がトロンとするくらい、見惚れちゃう。


「・・・うん。あたしも。」



そう答えると、瞬の顔が近づいた。


何度も何度も唇を奪われた。


・・息が漏れちゃう。


「・・んっ。」


一瞬唇が離れたと思ったら



「・・・好きだ。」



って唇が動いて、またあたしの唇を奪った。




・・頭がくらくらする。


「・・しゅ、んっ」


どうにかなりそうなくらい、頭の中が真っ白。


思いっきり抱きしめられたと思ったら、瞬が離れた。




「・・・・・やべぇ。」


瞬があたしの耳元でそう呟いて、あたしから距離をとった。


真っ赤な顔のあたしから、瞬は顔をそむけてしまう。





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