【完】キミと生きた証
「でも、瞬だって色気嫌いなわけねえと思うよ?」



一馬くんがにやりと笑った。



「え?」



「ちぃちゃん、いつんなったら許してやんの?まだやってねえんだろ?」



「・・・?なにを?」



「セックス。」



「え!?」



な・・なんで一馬くんがそんなこと知ってるんだろう・・。


ていうより、そんな、大人のすることをみんなしてるの・・?


やっぱり工業高校って進んでる・・。



「瞬はそんなの、したいと思ってないよ・・。たぶん。」



だってそんなこと言われたこともないもん。


何かを触られたことだってない。


っていうか、考えたこともなかった・・・!!



「なぁちぃちゃん。瞬だって男だよ?」


一馬くんがにやっと笑う。


「・・・瞬にその・・したことないとか、言われたの?」


「まぁー、話の流れで。」


「したい、のかな。」


「普通の男ならしたいだろ。」



「たっだいまー!!見てきたよ!イズミちゃん!巨乳だった!!」


仁奈ちゃんの明るい声であたしたちの話は終わった。




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