【完】キミと生きた証
第4章:胸を打つときめきと

愛をこめて

Side 霧沢ちとせ

***


2月14日は、バレンタイン。 


今年はお母さんの手も借りずに、あたしひとりで作ったの。



自信がないからキット使っちゃったし、作り方も簡単だけど・・。



愛はこめたもん。



瞬、喜んでくれるかな。



鞄の中に入った、金色のリボンで結ばれたピンクの包装をちらりと見た。


「ちーちゃん、あったかくしていくんだよ!」


「足元気をつけるんだぞ!」



「ありがとう!いってきまーす!」




放課後、クラスの友だちに送り出されて、



学校帰りにあたしは、瞬と、駅で待ち合わせ。



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