3時を過ぎたころ、部屋をノックされた。


「はーい。」


きっと瞬だ。


わくわくしながら、扉をみつめつると、いつもよりゆーっくり扉が開かれた。



「ちーちゃん、誕生日おめでとー!」


「久しぶりちーちゃん!」


「おめでとーって・・すげえなこの部屋!」



あたしは目をぱちぱちさせちゃった。


だって・・・クラスの友だちが、いるんだもん。



「あはは!サプライズ成功だ!」


仁奈ちゃんがあたしを抱きしめた。




「・・・え、と・・みんな・・なんで?どうやって?え?」



だって、こんな辺鄙なとこ、電車とバスとタクシーを使わなきゃこれない。


電車もバスも本数がばかみたいに少ないから、すっごく不便なはず。

タクシーなんて電話しなきゃこないし・・田んぼだらけで目印にするようなところもない。



・・どうやって?どうして?



「ちーちゃんパニくってる!」


タカハシ君がけらけらと笑う。


「ちーちゃん、あと10分後くらいに、王子様がくるから、化粧しよ!」


ミキちゃんがあたしのベッドの上に化粧ポーチを置いた。



「な、なんで?」


「しーっ。しゃべらないで。崩れちゃうよ。」


ミキちゃんに動くなと言われて、仁奈ちゃんはにこにこあたしの頭を撫でて。


タカハシ君は通信の高校の教科書をぺらぺらめくってる。



隣の席だったサトウくんや、仁奈ちゃんの後ろの席だったアイカちゃんやほかの子たちも部屋の様子を物珍しそうに眺めてる。