【完】キミと生きた証
「ちーちゃん、恋ってのはね。その人のことばっかりいつの間にか考えちゃうような・・・。その人が頭の中の住人になってたら、もう恋なんだよ!」



仁奈ちゃんが教えてくれた。



頭の中の住人=恋の相手なんだって。



「学校休んでるとき、その人のこと考えた?」


「うーん・・・、うん、ちょっとは。」


「ちょっと?」


「・・・結構。」


「その人と一緒にいた時、どきどきした?」


「動悸はしたけど・・・。」


「具合悪い時じゃなくて!調子いい時はどきどきした?」


「ちょっと。」


「ちょっと?」


「うぅ・・・結構。かも。」



「あははっ。恋だぁー♡」



仁奈ちゃんはにこにこしながらお弁当を口に運んでた。



じゃあ、あたしが今早く放課後にならないかなって思ってるのも、



今日も電車が遅延しないかなって思ってるのも



全部恋のせいってこと?



なんか、ほっぺが・・・熱いかも。





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