【完】キミと生きた証
「たっだいまー!みんな何飲むー?」


タカハシくんと瞬が部屋に戻ってきた。



あたしは瞬の服のすそをつんつんと引いた。



「ん?」


瞬が振り向いた。


あったかくて大好きな人。


「ちとせは、ほうじ茶がいいか?」


大きくうなずくとあたしの手にほうじ茶を握らせた。



「・・・瞬、ありがと。」


「ん。」


「・・大好き。」


「わかったから。」



小さな声でのやりとりは、みんなに聞こえてはいない。



「人・・いるから。そういうのは、あとで。」



照れ屋さんで、まっすぐで、優しくって、頼もしい。



大好きだよ。


この気持ちをどうしていいのかわからないくらい。





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