【完】キミと生きた証
そんな、夕暮れの病室で。





コンコン!



乱暴に扉を叩かれた。



瞬が返事をすると、主治医先生が入ってきた。



「ちとせちゃん、お母さんは今日、来る?」



「はい・・。」



「じゃあ、来たらすぐ教えて。」




ばたばたと先生が部屋を出て行った。



「あの医者、なんか冷てえよな。機械的っていうか。」



「忙しいん・・だよ。いつも。ばたばた、してる。」



「俺だったらもっと優しくする。」



「きっと・・なれるよ。」



誰よりも優しくて、まっすぐな瞬は。


きっと、誰かの希望の光になる。




「あたし・・・瞬の、未来・・・見守ってる。」


「・・・バーカ。」



瞬はあたしの方を見ない。



だけど、現実逃避はもうできないって、瞬だってわかってるでしょ?





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