【完】キミと生きた証
…あたしは、今まで、どれだけ、瞬を追い詰めてきたんだろう。



あたしが意識を失ってるときも、きっと誰より「生きろ」って強く願って。


ずっと傍で寄り添って


あたしの希望の光になろうとしてくれた彼を。



どれだけ傷つけてきたんだろう。





瞬が喉を詰まらせるように泣いて、肩を震わせてる。





・・・初めて見た、瞬の涙。




ずっと、ずっと


溜めこんできたものが、全部、全部、溢れたんだと思う。




瞬はお母さんが来るまで、ずっと、あたしを抱きしめながら泣き続けた。






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